最も偉大な魔法使いで同性愛者のダンブルドア校長の話

引用:MUGGLE.COM BLOG

多分、ほとんどの人が『ハリー・ポッター』という作品を知っていると思います。読んだこと・観たことはなくても、タイトルを聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。

圧倒的な容量を持った世界観が魅力の作品なのですが、実は物語の中でかなり重要な役割を果たすキャラクターの中に、公式に「ゲイである」とコメントされているキャラクターがいます。

ダンブルドア校長という、主人公ハリーを教え導いてくれる人物です。

彼を巡ってのやりとりが話題になりました

以前、ダンブルドアに関してファンから送られた質問に対する、作者J・K・ローリングの返答が見事だということで話題になりました。


なぜあなたはダンブルドアをゲイのキャラクターだと公言したのですか? 彼はそうは見えないのに。というリプライに対しての返事です(質問のリプライは現在削除されていました)。

「それは恐らく……同性愛者の人々は、ただ、普通の人々に見えるからでは?」

と答えています。

このやりとりがきっかけで、ダンブルドアが同性愛者だと知った人も多かったかもしれません。

ダンブルドアの恋愛遍歴

主人公のハリーたちが学校に通っている時点で既に100歳を超えているダンブルドアですが、彼が若かりし頃に関わりを持っていたとある男性に密かに恋をしていたことが、ローリングの口から明かされています(この際にダンブルドアが同性愛者であることが明言されました)。

彼の恋は悲恋に終わっただけでなく別の悲劇を産んでしまい、それ以来、彼は二度と人を愛することなく生涯を終えたと語られています。

なぜ彼は同性愛者として設定されたのか

ひとつの答えは、ファンの質問にたいするあの回答だろうと思います。つまり、ローリングは主要キャラクターのひとりを同性愛者として設定することで、セクシャリティに関わらず人は人でしかないというメッセージを発信していた、ということです。

ただし、これが完全に成功したかといえばそうではありませんでした。

この設定のためにダンブルドアを「ネタキャラ」にしたり、生徒との関係を邪推したりするコメントを、何度もネット上で見かけたことがあります。

私の知る限り、『ハリー・ポッター』はかなりの影響力と知名度を持ち、多くの人に好意的に受け入れられている作品です。その作中に重要人物として登場するキャラクターですらこの扱いなのですから、どれだけメディアが努力しても、人の偏見を払拭するのは難しいなと、改めて痛感しました。

もうひとつの理由は、ローリングがイギリス人であることに由来するのではないかと思います。

統計をとったわけでもソースがあるわけでもないので断言は出来ないのですが、個人的に、イギリスで制作された作品にはゲイ・レズビアン・バイセクシャルといったキャラクターが登場しやすい傾向にある気がします。同性愛をテーマにした作品でなくとも、脇役やちょい役にさらっと出てくることもあります。

最近の有名な作品だと、『ダウントン・アビー』に出てくる使用人が同性愛者キャラだと聞いています(まだ観てません)。

個人的にはキリスト教の影響が比較的少ないことが最大の原因だと考えているのですが、その辺りどうでしょうか。そのうち本腰を入れてイギリスの作品における同性愛・両性愛者の出現率と扱い、その理由について調べてみたいなあと思っています。(思うだけ)