UNDERTALEをプレイしたのでLGBT的な側面からの感想を

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UNDERTALEというゲームがあります。名前くらいは聞いたことあるよ、とか、この骸骨(下図)くらいは見たことあるよ、という人も割といるのではないでしょうか。UNDERTALEはもともとアメリカで生まれたインディーズゲームで、日本では有志によって日本語版パッチが製作・配布されていましたが、ついこの間、SteamとPS Storeで公式の日本語訳版が販売開始されました。WindowsかPS Vita、あるいはPS4を持っていれば遊ぶことができます。

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どんなゲームか

UNDERTALEが標榜するのは「誰も死ななくていい優しいRPG」。そのテーマの通り、登場する全てのキャラクターと和解し友達になることができる(ならないルートもありますが)のが特徴です。他にもコマンドとシューティングを掛け合わせた特徴的なバトルシステムや魅力的な音楽など、おすすめポイントは枚挙にいとまがないのですが、ここではLGBTやマイノリティの扱いに絞って紹介できればと思います。また、致命的なネタバレは排除するよう努めますが、うっかりポロッとどこかに書いてしまっているかもしれないので苦手な方はご注意ください。

作中におけるLGBT

まず、本作には明確に同性愛カップルとして描かれているカップルが二組存在します。そのうち一組は準モブで、主人公のバトル中の選択肢によってくっついたりくっつかなかったりしますが、もう一組は物語上でも重要な立ち位置を担うキャラクターだったりします。もちろん異性カップルも登場するのですが、作品の中では同性カップルも異性カップルも同じように描かれていて、彼らが同性同士であることに誰かがあえて言及するようなシーンはありません。

プレイヤーが操作する主人公に関しても性別・人種共にどうとでも取れるようになっており、周囲のキャラクターたちからの呼び名も単に「ニンゲン」で、彼とか彼女とかいった言葉で呼びあらわされることがないのも特徴です。

アセクシュアルっぽいキャラもいるよ

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また、海外のファンサイトやSNSでたまに言及されているのですが、ひとりアセクシュアルっぽい言動をするキャラクターもいます。主人公と最初に対決し、(選択肢次第で)友達になるキャラクター、骸骨兄弟の弟・パピルスです。彼の目的はモンスターが住む地下世界に迷い込んだ人間=主人公を捕まえて手柄を立て、王国のロイヤル・ガードに入り、人気者になること。その目標についてパピルス自身が語るシーンがあるのですが、そこで彼は「モテたい」とかじゃなく「みんなに『友達になって』と言われたい」という言い方をするんですよね。この手のキャラクターは目標に「モテ」が置かれていることが多いので、ちょっと感動しました。

パピルスとお友達になったあとは、彼の家に遊びに行くことができるようになります。その際、戦闘中の主人公の行動によっては「デートイベント」が発生するのですが、こちらは別パターンの「お友達として一緒にまったりする」ルートとほとんど内容が一緒なのも面白いところです。ちなみにデートイベントの最後には「主人公から熱烈にアプローチされたから応えようと思って頑張ってみた、応えられると思ったし君のことは好きだけれど、やっぱり君とは良いお友達でいたいなあ」というようなことを言われて、「まったりルート」と統合されます。

実際のところの彼のセクシュアリティはともかく、UNDERTALEの世界観・キャラクターたちの価値観なら、「恋愛に興味はなくて、私はみんなと仲の良いお友達になって一生を過ごしたい」と言っても十分受け入れられるし幸せになれるんじゃないかなと思えるのがまさに優しいRPGでした。

ぜひやってみてね

UNDERTALEはプレイヤーのとる行動によって大きく3つのエンディングに分岐します。ひとつ攻略が割と難しいルートがあるのですが、(おそらく大抵の人が最初にやるであろう)2つのルートはそこまで難しくなく、弾幕ゲーが苦手な人でもクリアは楽かと思うので、ぜひプレイしてみてください。